阪神・淡路大震災で失われたモノ、残されたモノ、生まれたモノ…そんな記憶を記録します。

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阪神・淡路大震災データ集について

この震災データ集の元になっているのは、『出たでたデータ えっ!? 震災DATA集 サルでもわかるよ!!』(1998年7月/えっ!? まだやってるの神戸 編集・発行)です。関東に戻った時、まだ神戸のことをやってるのと言われた震災ボランティア経験者たちが、被災地のボランティア団体の活動を支援しようと手作りで製作したのが、この冊子でした。当時、2千部以上を発行し、現場での基礎資料や震災学習用に使われました。ここにあるのは、その中から情報を抜粋し更新したものです。

阪神・淡路大震災についての行政上の統計データは、ほとんどが確定しています。しかし震災直後の調査不足により統計が不十分、もしくは全くないデータも少なくありません。また依然として被災地・神戸ではさまざまな問題が起こり、更新し続けているデータもあります(例えば復興住宅での孤独死は毎年発生しており、震災障害者についての調査は始まったのが震災から14年後の2009年になってから)。

被災地の「現在」は、神戸新聞を主にした地元メディアで報道されてます。また最新の研究成果は、各種学術研究論文で報告されています。まとまったアーカイヴは、神戸大学震災文庫、人と防災未来センター資料室などで調べることができます。

ここに掲載しているデータは、マスメディアや研究学術論文、報告書、書籍などにより検証可能な形で公表されているもので、出典や調査元を明示しています。なるべく一次資料に近いものに触れたり、現地に赴いたり、専門家に話を伺うなどをして確認と再確認を行っています。そうした過程を経ることで、大きく誤ったデータはないと自信をもって掲載しています。

しかし各種研究や論文執筆、勉強会やメディア取材の下資料などとして、精度を持った活用をされる場合には、必ずそれぞれの参考・参照文献や一次資料で直接確認をして下さい。

解説文は、それぞれの参考文献をもとに記しています。またこの本文中では、当サイト管理人や執筆者が独自に現場で活動した中での経験や取材・調査に基づくものや個人的な見解を含むものもあります。そうした場合、検証可能な一般媒体による文献の出典の明記がなく、第3者による非・未検証の場合も含まれます(#ただしその場合でも、噂や未確認のものはありません)。

東日本大震災について

2011年に発生した東日本大震災についても、簡易ながらもこれまでと同様の形で少しずつデータをまとめています。現在はインターネット経由で、報道や発表の公式データを入手することができるようになりました。

しかしその各種統計データは、種類が多いことや震災が現在進行形であることでの混乱が続いています。発表の更新も、頻繁なものや遅いものなど多種多様です。また統計の定義自体も未確定なものもあり、集計も調査も不完全なものがほとんどです(例えば人的被害についても2012年3月の段階では警察庁、消防庁、被災県などで定義も集計も不整合な状態です)。

データが確定するのは、おそらく10年〜20年後になるでしょう(阪神・淡路大震災の消防庁による確定報は、11年後の2006年5月でした)。現時点での最新のデータは、各機関による公式リリースを参照して下さい。

なお余震や誘発地震(静岡、長野など)については、ここでは触れません。また東京電力福島第一原子力発電所事故とそれによる放射性物質拡散・放射能汚染の状況、原発・電力・エネルギー政策も、当サイトでは特に積極的には関知しません。この媒体が自然災害の地震被災を記録していくというのを基本にしているというのが前提であることと、それらに関してはすでに多数の専門サイトが存在しているという理由によります。

#註:当サイトは、推原発・反原発/脱原発のいずれの立場にもありません。

また調査と資料が専門的かつ膨大・多国間的であること、その労力を割くことが様々な面で困難であるという、現実的な能力の問題もあります。